本書概要
- 撮影
- 1981~1987年
- 出版
- 日本版 仏教伝来
2016年2月(定価30,000円+税)小学館
菊倍判/302 × 222mm
カラー図版184ページ/総224ページ
丸背上製/布装箔押し表紙/ケース入り
精神風土もろとも撮り尽くした仏教伝来の道
「仏像一つでも、実際に存在する現地で風土もろとも撮らないかぎり、そこに住む人間の想いや願いや祈りは表現し得ない」――この『仏教伝来』は仏教美術写真集ではない。仏教を精神文化の視点から取り上げて、精神風土を克明に映像化した、初めての写真集である。
釈尊が生まれたネパールのルンビニーから日本の飛鳥まで、仏教伝来の道中における12カ国547ヵ所の重要な舞台を仏教哲学の権威中村 元が選定。白川義員は7年かけて実際にそのすべての聖地・仏教遺跡に立ち、徹底的に撮影した。
インド、パキスタン、ネパール、中国、韓国、スリランカ、インドネシア、タイ、ミャンマー等アジアの仏教諸国の文化遺産とそれらを包み込む大自然。仏教伝来の道中とその遺跡が鮮烈荘厳なる映像作品として表現されている。現在は世界遺産として注目度や重要性が増している遺跡も20カ所以上含まれる。比類なき前人未到の偉業から152点を厳選した、30年ぶり待望の復刊。